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書籍紹介(経営者)

仕事の迷いはすべて「論語」が答えてくれる 北尾吉孝

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SBI大学院大学の学長であり、SBIグループの総帥の最新の著書。

仕事の迷いにはすべて「論語」が答えてくれる (朝日新書)

 仕事と人生の拠り所としての論語の解説でありつつ、人生をどう生きるかについて考えさせられる本である。

著者の考えを論語をもって説得性を増して解説をしている。論語について知らない人でも、そうあるべきである事が分かる。

儒教においては、「小学」「大学」「中庸」があり、論語はこれら3つを全て網羅した物である。
この論語について、
1.何の為に働くのか
2.上司に求められる資質 人の上に立つということ
3.リーダーにこそ求められる中庸の徳
4.先を見通す 好事に受かれず、逆境に腐らず
の4章に渡って、著者の考えも踏まえて論語からどう生きるべきかを学ぶ事が出来る。

いくつか気になった点を見ると、
「何よりも大切なのは、与えられた仕事には全力で取り組む事だ。」第1章P27

⇒まさにその通りであると感じた。与えられた仕事の中で、いかに自分の工夫を入れ込むか。
ただ言われたからやりました。言われた通りにやりました。こんな仕事スタイルでは何も面白くないし、上達も無い。
仕事の報酬は仕事であるように、ワンランク上の仕事をする為には、今の仕事をより自分の工夫、試行を持ってより良くする事だ。

「そこそこ働いて、そこそこの給料を貰えればいい。それよりもワークライフバランスを重視して、自分の時間や家族との時間を大切にしたい」という考えを持っている人が多いと指摘があるが、著者は下記論語を持って考えを改めさせようとしている。
「遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り」
(先の先まで考えなければ、必ず近いうちに失敗する)
今の自分を更に磨かなければならない。そこそこ働いて、そこそこの給料を貰えればいいという考えの親を見て、子供はどう思うだろうか。
そんな親の姿を見て子供は何かを得られるだろうか。父とはそのような存在なのだろうか
子と沢山遊ぶ事によって、子に何を残せるだろうか。実は親の自己満足に過ぎないと気がつくべきであろう。
夫婦共働きが当然の世の中になりつつある現在、世帯収入はかなり増えた。しかしながら、程々という意味での適当に働く人の割合も増えてしまったのではないだろうか。
もちろん限られた時間の中で真剣に働いている人もいる。

社会人になってからの10年、15年で大きな差が開く。「40歳になった時に、周りから評価されないようでは、残念ながら人生に決着がついている」とある。
教えありて類なし」の言葉の通り、生まれついての差は無く、あるのは教育による違いだけであると。

生まれてくる子供の為にも今も先々も懸命に生きようと思う。働こうと思った一冊だ。

人世を考えるビジネスパーソン必読の本である。

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