SBI大学院大学の学長であり、SBIグループの総帥の最新の著書。
仕事と人生の拠り所としての論語の解説でありつつ、
著者の考えを論語をもって説得性を増して解説をしている。
儒教においては、「小学」「大学」「中庸」があり、論語はこれら3つを全て網羅した物である。
この論語について、
1.何の為に働くのか
2.上司に求められる資質 人の上に立つということ
3.リーダーにこそ求められる中庸の徳
4.先を見通す 好事に受かれず、逆境に腐らず
の4章に渡って、著者の考えも踏まえて論語からどう生きるべきかを学ぶ事が出来る。
いくつか気になった点を見ると、
「何よりも大切なのは、与えられた仕事には全力で取り組む事だ。
ただ言われたからやりました。言われた通りにやりました。
仕事の報酬は仕事であるように、
「そこそこ働いて、そこそこの給料を貰えればいい。
「遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り」
(先の先まで考えなければ、必ず近いうちに失敗する)
今の自分を更に磨かなければならない。そこそこ働いて、
そんな親の姿を見て子供は何かを得られるだろうか。
子と沢山遊ぶ事によって、子に何を残せるだろうか。
夫婦共働きが当然の世の中になりつつある現在、
「
生まれてくる子供の為にも今も先々も懸命に生きようと思う。働こうと思った一冊だ。
人世を考えるビジネスパーソン必読の本である。