「婚・産・職」女のきめどき 結婚、出産、仕事をいつ、どうする!?
完全に女性向けの本ですが、家にあったので女性の考えを知る上では良いと思い読んでみた。
これからの時代、専業主婦になれるのは、女性の1割程度しかいない。夫にそこそこの収入があれば、妻が無理して働く必要が無い時代では無くなった。といってもパートやアルバイトでは月7万円程度しか稼ぐ事は出来ない。
又、「産みそびれ」「働きそびれ」なる単語がすぐ出てきた。どちらもバブル期の女性が思っている言葉のようだ。つまり、何らかの要因で子供を持てなかった。働く事を辞めてしまって、それぞれ後悔している事を言うらしい。
男女の雇用機会が平等になった事で仕事を女性がするようになって仕事に集中しすぎてしまった事や、結婚によって簡単に仕事を辞めてしまった事について、女性が後悔しているようだ。
今の世の中、結婚して、子供を産んで、働いての3つを手に入れる事は計算高くいかないと難しい。なんとなくでは理想の人世を手に入れる事は出来ない。
女性は計算高くないと全てを手に入れる事は出来なくなりつつようである。
結婚への焦りは今の人にはあまり無いらしい。あと1年で30歳になるといっても、まあ後数年後でと簡単にゴールを伸ばしてしまう。但し、女性は出産出来る年齢のリミットはあるが、男性にはそれが無い。
子供が2人以上欲しいのであれば、33歳までに1人目を産む必要がある。これは初産の場合35歳以上になると自然での妊娠率が低下し、さらに流産の確率が段違いに上昇する為である。
逆算すると、いつまでに結婚して、いつまでに相手を見つけなければならないと考えるのが普通だが、恋愛結婚の場合恋愛期間の平均は約4年。とするといつまでに相手を見つけなければいけないという逆算が出来る。
又、男性側が高収入、高学歴であった場合、結婚する相手として求めるのは学歴や家柄。高卒や他に何も無い女性は相手にされなくなってしまう。いわゆる格差婚、女性から見れば玉の輿だが、男性側は意識的に避けている。
つまり、女性がより高収入な男を捕まえる為には、女性にもそれなりの努力と覚悟が必要になってくる。
そして恋愛はマーケティングであって、購買では無い。リサーチも必要。
女性主体で男性を選ぶような購買行動では無く、自分も売り込む必要がある。故にマーケティングに近い形になる。この際にはマーケティングは自分を知ってもらっていかに自分をより高く買ってもらえる場を作る事 であり、一方的に良い男性がいないと嘆く状況においてはマーケティングが出来ていない事になる。
相手の条件についても、「価値観が合う」「やさしい」「誠実である」等々条件を上げていくときりがない。本当にどういった人であれば、一緒に結婚して子供を安心して育てられるかを考える必要がある。
色々と見るうちに条件がよりシンプルにしっくりする物が見つかるらしい。
中には結婚に踏ん切りを付けない男性(いわゆる草食系)もいる。無理やり結婚すると、「本当は結婚したくなかったのに」とか、「無理強いされた」とか引きずる事もあるらしい。温和に相手に言わせる為に、
・相手の母親攻略
・お見合い、引越し等で危機感を煽る
等があるようです。男からすると怖いですね。
女性は結婚・出産については考えているが、その後の生活についてはイメージをしていない場合が多い。結婚をしてみて分かる相手の家族との付き合い、考え方の違いによって離婚する場合がある。男性はその点仕事を通して社会と接するので、全体をイメージしている場合が多い。
良かったのは本の中頃のこの辺りまで。
後は、
・50歳でも産める!
・不妊治療費の公的補助の拡大
・子供を産んだ後は、力のかけ具合を仕事を40%にして育児を60%に
・何故女性は好きな事を一生懸命やっても食べていけないのか?
といった内容であった。
ツッコミ所が多すぎだが、50歳では一般人は産めない。お金がある人の特権だ。不妊治療も同様であって、年齢制限をかけないと費用対効果が悪くなりすぎる。
子供を産んだ後の仕事の力のかけ具合を40%にするというのは、企業や周りで働いている人にとってはたまったものではない。時短も含めて勤務をするのであれば、時間の中で最大限働こうとする姿勢を示すべきであろう。
子供がいるから当然というような風潮はとても困ってしまう。この辺りの意識の変化が出来ないのであれば、育児をしながら働くというのは難しいのではないか。本当に働く事が好きであれば、このような議論など発生しない。
女性が好きな事を一生懸命やっても食べていけないという点については、男も同様であって好きな事だけやって生きていければ苦は無い。
まあ、そんな感じで「結婚」して「出産」して「仕事」をする。この3点を全て掴む事は計算をしていかないと手に入れる事が出来ない世の中になっている事は分かった。
が、何事も結婚は旦那と二人三脚であって、旦那の理解は欠かせない。だけれども、旦那にする相手は計算高く自分に都合よい人に出会えるように努力して、自分の幸せを掴みましょう。
ある程度掴んだ後は、うまい事育児と仕事を両立して自分の生活をより裕福に組み立てましょうという本だった。
旦那の立場無し。
どこにも旦那を教育して、出世させて立身出世させようなんて話は無かった。(出来る男では無く、出来ない男の教育)やっぱりもう男性一人の収入では生きていけない世の中なのかもしれない。
女性は女性で男性を使って幸せを掴もうとしている。男性は男性で幸せを掴むと。思い返すと夫婦愛について無い本だった。