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普通のダンナがなぜ見つからない?

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普通のダンナがなぜ見つからない?

ネット広告でよく見るオーネットの広告。そのオーネットのマーケティング部長である西口氏が書かれた書籍。この本の特徴は、数字から物事を追っている事である。感情論でも無く、感覚論でも無く、数字から今の現状と課題について考える事が出来る。
論理で結婚を考える一冊である。

「普通」という言葉の意味。二人に一人は持っているだろう能力と仮定しているが、会話の能力、学力、身長、清潔感等々掛けあわせていくと、全てを持っている人はほとんどいなくなってしまう。(7項目あると0.8%!)

男性にとって、結婚はイベントにすぎない。女性にとっては生まれ変わりである。男性は仕事が人世の中心であり、女性にとっては出産等も考えると、人世が大きく影響を受ける為である。

今後の日本は5人に1人は一生独身になる。(50歳の段階で一度も結婚しない人の割合)
 20代の後半であっても大半は未婚の世の中になった。この原因はお見合いというシステムが機能しなくなった為である。お見合いは貴重な社会インフラであったようだ。オーネットを始め、紹介サービスは出てはいるものの、お見合いの減少によって減った婚姻数の減少を全くといっていい程カバー出来てない。故にチャンスがまだまだあると捉えているようだ。

 結婚する年齢が遅れるだけでもそれだけ子供を産む事が出来る確率は減少する。(20代後半と40代前半では妊娠出来る確率は半分以下になり、40代後半では1/10も無い)
不妊治療においては医療の進歩は無い。いわゆる不妊治療=人工授精であり、どれだけお金をかけても確率を上げる事くらいしか出来ない。そして男性の方も割合が低下する。
つまり、男女それぞれに問題が生じてくるのでこれも掛け算となり、20代後半と40代後半では同じ年齢層同士の結婚だと1/4にもなり、さらに流産の割合も上昇し、ダウン症の確率等上昇する等々を計算すると割合はさらに低下する。
芸能人が高齢で出産しているニュースが流れている為、高齢出産が普通なようになっているが、これはお金があるからこそ出来るわけで、高齢出産は一般人にはとてもハードルが高い事である事を知るべきである。

結婚を運命任せにしてはいけない。 というのが著者の考えだ。こんな感じで数字から物事を的確に書かれている本である。この他にも、女性がチヤホヤされるのは何歳までか、その後どのようになるのか。出会いの機会において不倫は数値的にも最低である。看護師の成婚が早いのは何故か、男性からの誘いをより次に繋げる方法、相手の結婚スイッチを入れさせる方法、女性からプロポーズする方法等が書かれている。

つまり論理的に動けばよいというわけだ。 
女性には中々読むと追い込まれる感じがしてしまうかもしれないが、 生物学的にはこれ以上平均年齢が上がると日本は更に衰退の道を歩む事になる。
結婚さえすれば、平均に産む子供の人数は2人はいる。それなのに出生率が低いままなのは「結婚をしていない」だけである。独り身はたしかに気楽だ。しかし、親が死んだら大変な事になるが、それは平均寿命が伸びて自分が50代になるかならないかくらいだろう。
その時になってからどうしようと慌てても仕方ない。働けているうちは良いが、働けないかもしれない。
収入が少ないとか、外的要因のせいだけにしていては一生そのまんまだ。
(さあ、オーネットで相手を探そう!という風に繋がるように考えさせるのがうまい本でした。)

 

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