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業界分析

docomo.com スマートフォンレポート1号

更新日:

docomo.comからスマートフォンレポートが公開されている。

スマートフォンへの対応に後手となっているdocomoがやる気を出してきたのはいいとして、いくつか面白い点があった。

<引用部>

直近の4月、5月はほぼ同規模での売行きとなっており、NTTドコモ(以下ドコモ)が最多販売シェア(4 月:45.1%、5 月:44.5%)を記録している。一方で本調査内容からはドコモから他キャリア、特にSoftBankへの買い替えもうかがえる。またここ半年間での購入状況ではau及びSoftBank共に30%ほどのシェアを占めており、特に「iPhone4S」といった話題性の高い端末発売などがあると、各キャリアのシェア率はフィーチャーフォン時代ほどの差があまり感じられない状況となっている。

⇒docomoが自らの自社メニューが弱いという点を認めた。特にユーザーニーズと乖離しているとまで認識をしている点に、驚きを禁じえない。

<引用部>

人気の高い機種を見ると、ドコモでは「Xperia acro HD(SO-03D)」が群を抜いており、約1/4ものユーザーが購入している。従来のフィーチャーフォンに搭載されていた防水機能やおサイフケータイ、ワンセグ等が備わったことや、その高機能性が主たる要因と思われる。

⇒ふむふむ。防水とかおサイフケータイ、ワンセグを使う人はdocomoに残るという事だ。ほんとかな?防水だからとか、おサイフケータイだからといった、単なる機能の為にこの端末を選ぶのか?ちょっと短絡的すぎないかどうか?

<引用部>

auを見ると、「iPhone4S」人気が最も高く、5月au端末購入者の約4割を占めているものの、「iPhone4S」が同月端末購入者の約7割を占めるSoftBankに比べるとその比率は低い。auは「auスマートパス」などAndroid向けサービスを拡充させていることもあってか、Android端末も一定数売れているのが特徴的。またこちらも「Xperia acro HD(IS12S)」が好調で、この端末はキャリアを越えて人気であることがうかがえる。

⇒もうキャリアだから選ぶというわけでなく、端末を選ぶ為にキャリアを選択しているにすぎないと分析している。これは正しい。auのAndroidは影が薄くなりつつある印象。 wimaxと組んで早くなったのは覚えているが、後は固定回線と合せた安さ訴求か。こんだけTVCMやるなら価格下げろと言いたい。

<引用部>

従来サービス認知経路として重要な役割を担っていたキャリアポータルだが、「dメニュー/au one market」を主な認知経路としてあげた人は約13%にとどまっており、有料サービス紹介の多いこのマーケットプレイスの特性が、現在のユーザーニーズとやや乖離しているように感じられる。

⇒docomoが自らの自社メニューが弱いという点を認めた。特にユーザーニーズと乖離しているとまで認識をしている点に、驚きを禁じえない。

<引用部>

今後、スマートフォン広告市場で必要とされているものは、「良質で有力なスマートフォン媒体」や「リッチな表現力を持った広告商品」である。~中略~ヤフーはすでにYahoo!」のスマートフォン対応を行っており、通信事業者のスマートフォン版公式ポータルサイトとしては、NTTドコモの「dメニュー」、KDDIの「auポータル」が提供されている。ただ、それぞれPCサイトやフィーチャーフォンサイトほどの利用者数には至っておらず、これらの媒体も過渡期にある。現在、スマートフォンユーザーは2000万人ほどと見られ、今後スマートフォンへのユーザーの移行が進めば、これらサイトの利用者数も倍以上に増加する可能性は高く、スマートフォンにおける「マス媒体」にもっとも近い位置にあることは間違いないだろう。これらのスマートフォンサイトの媒体力が強力なものとなれば、「マス広告」として利用できる「広告枠」も成立することとなる。さらに、ポータル内の各コーナーでも、よりターゲットを絞った広告展開が可能な広告枠も設置されていく可能性が高い。

⇒この部分はD2Cが書き込んでいる。彼等としてもスマホにおいて大きなマス媒体が無くて広告が売りにくいのだろう。そんな背景から、昔のような大手サイトが出現して欲しいと願望を述べている。 しかしながら、スマホのユーザがもう2000万人もいて、その人達がキャリアのポータルを使っていないのだから今後も使われる事は無いと考えるのが普通だ。 今の2倍人が来ればポータルになるのかと、今一度D2Cは考え直した方がいい。

<引用部>

ドコモ・ドットコム リアルアフィリエイト 当社指定の全国にあるキャリアショップにて御社のコンテンツを直接店頭でご紹介します。「モバイルサイトの売上を伸ばしたい」「会員数を伸ばしたい」といったニーズに最適です。

⇒ドコモ自体でリアルアフィリエイトを行っている模様。携帯端末の買い替え時に、このアプリやサイトに登録しないと割引にならないといった、利用者視点に全く立てていないサービスにドコモ自体が率先して行っている。 iコンシェルとかもそうだが、強制加入系はほんとどうにかして欲しいと思う事が多々ある。

ドコモが考え方を変えている事は良く分かったレポートである。価値が無いデータに対して簡単に課金出来るという世の中はもう終わった。 ドコモ自体は認識しているようだが、他のCPはどうなのだろうか。まだアプリに対して希望を持っているのだろうか。

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