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書籍紹介(経営者)

「銀行マン」のいない銀行が4年連続顧客満足度1位になる理由 ~ソニー銀行急成長の秘密~

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ソニー銀行を取材して書かれている本だが、ソニー銀行からお金を貰ったのかといくらいソニー銀行を賛美している内容であった。

ソニー銀行について知ろうとしている人には良い本かもしれないが、何も知らない人がこれを読んでしまうと、誤解してしまう事があるので注意。(末尾参照) 

個人的にはソニー銀行は随分前に口座を作ってからずっと放置している。それは約10年前のユーザビリティが当時最低であった為だ。こんなにもユーザの立場に立てないものなのかと当時覚えているが、本書籍を読んでから改めてサイトを見てみると、以外とまともになってビックリした。

取材の中で、社員は銀行マンらしくないと書かれている。ネクタイをしている社員は誰もいないと。この辺りは他のインターネット専業銀行とも大きく違うのではないか。
JNBも住信SBIネット銀行も大手銀行が関与している事もありスーツだ。この辺りを源泉に、ソニー銀行は独自化していると著者は述べている。

その他注目点は、
・ユーザのログの追跡を行ってそれをサイト構築に生かしている。
・ユーザを突き放す形で、水先案内のような事はしない。
・日本の金融は個人を相手にしていない。本当の個人を相手にした銀行。
・ネット=安くできるわけではない。
・ソニー銀行はインターネットで初めて投資信託を販売した。
・既存の銀行は一体どっちを向いているのか。既存の住宅ローンは、銀行の都合だけで決められていた。ソニー銀行はその常識を変えた。
・日本人は金融リテラシーの低さに付け込まれて、高い買い物をさせられている。
・顧客にとって本当に必要な事は何かを考える。
・現場第一が出来ていない会社が、「現場第一」と標榜する。
・銀行なんて行きたい場所では無い。行かずに済むなら済ませたい場所。本当の意味で、顧客の事を考えている銀行なんて無い。あるのは現場のノルマだけ。
・銀行は個人から低金利でお金を預かって、信用の高い所にお金を貸すだけであり、個人には一切目線が行っていない。
・ソニー銀行は日本の外貨預金のシェア7%。
・ソニー銀行の事業のベースは、個人をプロに近づけるという理念である。
・「顧客はこう考えているはずだ」という慢心が事業を失敗させる。ユーザに直接聞かねばならない。
・金融商品は金融機関から売りつけられていると顧客からは感じられている。
・常に問題意識を持つ事が大切である。この問題意識こそ全ての改善の基本である。午後3時に閉まってしまうなんていう常識を考え直すキッカケにもなる。
とある。

ソニー銀行も出来た当初はベンチャーであった。八方美人に全ての銀行のサービスを提供するのではなく、捨てなければいけない点(決済)を捨てた上で、強みを明確に出した形で橋頭堡を確保した。ソニー銀行はあくまで個人のユーザの資産形成におけるツールにならんとした。

特に住宅ローンについては、繰り上げ返済の無料化、保証料の不要化、固定金利と変動金利の切り替えをいつでも行える、適用金利を前月の中旬に出すようにした。既存の銀行はあれこれ理由をつけて行わないが、ソニー銀行は顧客が望んでいるからやったというスタンスである。まさにベンチャーではないか。

末尾の終わりのランキング部分において、著者はソニー銀行は税金を払っているから、税引き後利益で順位を落としているとある。であれば当期純利益ではなく、経常利益や税引き前利益で比べればそれでいいはずなのに、著者は何故か言い訳がましく税金を払っているからこそソニー銀行が不当に低いと言っている。
大手銀行と比べるのであれば、大手銀行が税金をここ5年程度払っていないのは事実だが、他のインターネットの銀行と比べて、税金を払っていない云々言っている段階で、この著者はあまり考えてもいない事が分かる。
クックパッドの本は面白かったのに残念である。

どうやらこの著者は依頼を受けて、その企業を何故かとてもよく見せたがる傾向があるようだ。末尾にあるランキングもソニー銀行からお金でも貰ったのかというような書き方だ。

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