サイバーエージェントの2013年9月期の第2Qの決算
アメーバ事業の収益低迷に失望売り
サイバーエージェントの2013年9月期の第2Qの決算。
営業利益低迷により株価は大幅下落。(上記チャートは決算翌日の日のチャート)
いくらAmebaがスマホで売上が立つようになったといっても赤字では仕方ない。
全体としては営業利益率が低下している点が非常に厳しい。
○Ameba事業の衰退?成長?
数値から事実を推察。
- 売上高は過去最高
- 営業赤字に転落したまま
- 広告費は低下
- アプリ事業の効果測定が無い。前Qではマイナスである旨の記載があったが。
- スペンド額は大幅に増加
これだけ販促費をかけても売上がほとんど伸びていない現状。
しかし、スペンド額は大幅に増加している。
だが、外部の会社や個人からキャッシュを稼げないと会社としての売上が立たないので意味が無い。
○インターネット広告事業の復権
- 売上高前年比+14.1%
- 営業利益率が11.2%に上昇
- スマートフォンが増加中
スマートフォンが寄与して全体の業績が回復しているようにも決算から見える。
フィーチャーフォンはマイナスだが、それを十分カバーしている。
○SAP事業
- 売上の伸びが前四半期対比で大幅に鈍化
- 新たなゲームは難しいか。
○総括
インターネット広告事業においてはスマートフォンの伸びは著しいのに対して、Amebaは非常に苦しい現状になっている。
販促費がかかっている事も黒字化出来ていない現状ではあるが、あれだけの広告を打っても売上があまり上がっていない現状からは成長性について考えなおす必要が生じている。もはや広告を打ったからといって収益が上がるようなビジネスモデルにはならないのではないか。
又、多額のコストをかけてアプリを大量に提供しはじめてから1年。決算資料を見る限りは結果が出ていない。
もう結果を出さないといけない時期において結果が出ていないのであれば、Amebaの再収益化を重点的に考えていく時期にきているのではないだろうか。
サイバーエージェントFXも売却し、安定的にキャッシュを生み出すビジネスを新たに考案する必要が生じてきた。
Amebaを成功させる意気込みはとても伝わってくるが、いかんせんかけた広告費に対してのリターンが感じられない決算資料となっている。
本当の意味での新しいビジネスへの進出が必要になってくるのかなと思う次第である。