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会社分析

ドリコムも営業赤字に転落してた(2014年3月期第1四半期)

更新日:

ドリコムはよく上場出来たねと言われ、そしてなんとか苦心しながら生き延びている企業。
あれ?まだ潰れてなかったのとか昔を知っている人からはそういうネタになります。

そう、それだけ酷い会社だったのだけどいつからか自分達の強みが開発力にある事に気がついて楽天に救われ、その後自立してなんとかソーシャルゲームの波に乗れてる今がある。
実に波瀾万丈の企業である。

しかし、また赤字転落と。

ハッピーアクアリウムとか懐かしいけど、もはやブラウザゲームは衰退へ向かっている。

この時代をうまく波に乗って乗り越えていく感は見ていてとても良いのだけど相当怖い。

概要

決算説明会の資料を見ると、売上が減って営業利益も赤字になり、経常利益も当期純利益も赤字とある。要因は全サービスが不調と読めてしまう内容になっている。

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いいのかよおいとおもってしまう程全体的に売上が低下している。
アドソリューション事業についても2011年頃からあまり変わらない規模でしか無い。
より新たな収益源を出す必要がある。

個別に見ていると売上原価の内訳が細かいのが分からないのだが、ソフトウェアを資産計上している。

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何だこれと思うのだが、貸借対照表を見てもたしかにソフトウェア仮勘定に1億2千万円くらい入れている。
昔ドリコムがソフトウェア仮勘定にお金を計上した後に、失敗しましたという決算がある。

次の決算以降はこの点をちょっと見ていくか。
※2013年8月16日更新 一部表の見方を間違えており、意図していない表現になっていた為。

まとめ

ドリコムはもうキャッシュが20億円あるので、そう簡単には潰れない。
先が見える決算資料になっているので、当たればなんとかまた回復するだろう。

今後のソーシャルゲームについても何が主流で何が儲かるかという点も考えており、そういった面では安心出来る。しかしながらソーシャルゲーム一択という状況からは抜け出せていない状況になりつつあるので、この点が少し怖い所。

モバゲーやGREEが集客をしてくれた状況から変わってしまった為、SAPは自前で集客をしなければならなくなった。
ドリコムはこのノウハウをマーケティング分野として活用していくと説明書の中にあるが、いかんせんそう簡単にはうまくはいかない。
特にコストをかけて集客をするという事は利益率に直結する。赤字になるリスクも増えるという事である。

以前のような高収益率はもはや期待出来ないだろうなと思う所である。

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