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会社分析

モバゲーも営業利益減少中(2014年3月期第1四半期)

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DeNAの決算だが、営業利益の低下に歯止めがかからない。特にスマートフォンシフトによって営業利益が減るという今後を考えるとかなり厳しい状況になりつつあるが、mixiと違って完全にお手上げとかそういう形では無い。

今までが良すぎたと考えるべきであろう。非常に努力している事が分かる。

決算概要

前年対比で増収減益。売上は10%増えたけど、利益額は8%減りました。営業利益率も右肩下がりで低下していっている。売上が上がっても、コストがかさむ事で利益が増えていない。

01uriage

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DeNAの収益の9割はソーシャルゲームであり、モバゲーが主要因である。
つまり、国内のモバゲー自体の収益率が低下している形である。

モバゲー自体の収益率悪化

決算資料の中にもそれを推測出来る内容がある。

03mobacoin

04rieki

特に影響が大きいと考えられるのはスマートフォンシフトによる悪影響だ。
モバコインのの消費量におけるスマートフォンの割合が上昇しているが、これはスマートフォンが伸びているわけでは無い。
フィーチャーフォンが下がっているから相対的に上昇しているだけだ。

モバゲー自体の収益は課金してもらう事であり、このモバコインの消費量と連動する。
この部分に陰りが見えてくると、今後が厳しい。
スマホにシフトしても今までのようには儲からないという事だ。

ただ、海外事業の収益化が出来つつあるようだ。
この点は+に働く良い材料である。

費用構成について

費用構成を見ていると、全体的にコストが増加している中で販促費や広告費は減少している。
TVCMとかもあまり見なくなりつつあるので、削減は大分したのだろう。しかしながら、人件費や球団の維持費などが増えている傾向にある。

06hiyou

まあ球団あるんだから、販促費や広告費は削ってもたしかに良いとは思う。ただ、DeNAと検索する事はあっても、モバゲーとは検索しないだろうけど。

その他

属性情報の開示があったので参考までに。

05zokusei

大分年齢が上がっていますね。お金を無駄に使える層をより取り込めているので良いと思われます。
もはやSNSでは無いですね。

まとめ

DeNAはモバゲーが主軸となっており、利益率の低下が進んでいる。ただ、別に十分な利益率は出ていると思われるので今までが高すぎたと考えればそれはそれで良いのではないか。

ただし、広告費や販促費にお金をかけないで売上を上げているので、この点はサイバーエージェントとは大きく違う点である。特に海外ではうまく行く兆しが見えつつあるようなので、これもまた良い事。
問題は利益率が高かったフィーチャーフォンのユーザが減少が止まらない事だ。安易にお金を落としてくれる存在の人が減るという事はそれだけソーシャルメディア業界にとっては大きな問題になるであろう。

コンプガチャはモバゲーではあまりやっていなかった事を考えると、やっていなくてもこれだけ営業利益が下がるのではGREEはどうなってしまうのだろうか。
次回はGREEの予定。

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