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会社分析

トレンダーズのステマ事業はまだまだ黒字で健在(2014年3月期第1四半期)

更新日:

上場してすぐにトレンダーズについて目論見書から問題点を指摘していましたが、ステマ問題で売上高が減少しているようです。
但し、中を見ているとまだまだステマ事業で十分に利益が出ていますし、いきなりやっぱりステマ事業は駄目だったんだなんて事にはなりません。

しかしこの会社はネット上のTwitterとかブログ記事とかを見ていると嫌われていますね。理由は明確でステルスマーケティングをやっているから。ネットで情報を発信している人は特にコンテンツなのか広告なのか分からない物は嫌う傾向にあります。ステルスマーケティングはまさにその典型例でとにかく嫌われています。

業績概要

売上がそもそも減少している上に、コストがかかっている状況。

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売上が減少しており、営業利益も大幅に減少している。赤字一歩手前まできてしまっている。

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営業利益の前年比での減少については、売上がそもそも減少した事。外注費の増加。人件費、販管費とコストが多大にかかっている事である。
資料上部にさりげなく不正業者によるステマ問題によって一時的な不振を被っているとある。
であれば、そもそもの今期の予測時に見込みの中に入れておけばよかったのに。

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2013年5月に発表されたトレンダーズの通期見込みである。今期も順調に成長する事が示されていた。しかし、ステマ問題のせいでそれも出来なくなったと今回の決算資料からは言っているのだが、ステマ問題はそもそも2012年の年末頃から問題になっており、影響が今Q決算後半から出てきたとは考えにくい。
敢えて黙っていた???

セグメント別売上と利益率の推移

セグメント別の売上の推移は下記の通り。(全てEDINETのトレンダーズの有価証券報告書等から)

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※調整額は会社全体にかかるコストであるとの事。

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メディア事業が赤字であるのは傾向として続いているが売上は着実に増加している。しかしながら利益率は横ばいであり、売上が上がっても利益が出ていない状況である。
対してソーシャルメディアマーケティング事業は利益率は下がったものの、まだまだ利益を確保している現状である。利益率が半分になってしまっているが、受注を増やせばそのまま利益率が上がるのか、それとも従量的にコストが発生するのだろうか。
むしろ、ステマ問題で騒がれた1−3月期の売上が上がっている事の方が驚きであり、ステマ問題自体は実はそこまで影響が無かったのでは?と思いたくなるような状況である。(クライアントの広告予算の問題かな?大型案件の受注の減少。)

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全体の数字で見ても利益率が大幅に低下している。
当然といえば当然だが、大本のソーシャルメディアマーケティング事業の収益を立て直すか、メディア事業を辞めるか収益化するかしなければならない状況にあるのが現在である。

今後について

トレンダーズは今後についてメディア事業を強化する旨出している。
その中には以前問題として取り上げた「キレナビ」についてもある。

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このキレナビについては、「医療」であり相当な問題がある。

さっさと厚生労働省からの指導なりなんなりを入れた方がいい。医療法についてしっかりとチェックした上でビジネスをして欲しい。もう上場会社なんだから。

ステルスマーケティングについて

ステマについてはペニーオークションの商材で芸能人が安易に稼げる広告としてブログに記載した事が問題になった。問題としては、「その記載した芸能人が自分も使って手に入れたという嘘をついて閲覧者を騙した」事にある。

もちろんペニーオークション自体が詐欺を行っているなんて事もあるのだけれども、ステルスマーケティングの問題としては使っていないのに使って手に入れた事をお金を貰って人を騙した事にある。

悪意があったわけでは無いという事なので立件はされなかったのだろうけれども、インターネットのブログでは平気で嘘を書いて人を騙すなんて行為が行われている事が大きく取り上げられた。

このトレンダーズも芸能人では無いのだろうが、多くの人が見ているブロガーに記事を書かせる事を行っている。もちろん企業からお金を貰って書かせている。法の整備は特に無いのが現状だが、消費者庁が諸々のガイドラインを用意している。
「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の一部改定について[PDF:493KB]
消費者庁 平成24年5月9日

ガイドラインを読むと問題点等は分かると思われるが、広告なのかコンテンツなのか分からない物には注意が必要である。
但し、ステマ自体はそれだけでは違法ではありません。ルールを守れば問題無いのも事実です。

まとめ

トレンダーズは赤字一歩手前まで来ましたが、現状では潰れるとかそういう事は無さそうです。既存事業の収益率は確かに悪化しましたが、まだまだ十分な利益を出せています。しかしながら、新しいメディア事業については売上が増えても赤字が続いている状況であり、大きな赤字です。これを黒字化するのは相当大変な事です。

又、メディア事業でやろうとしている事はそれはそれで問題があると思います。特に医療については非常に怖い所です。ただでさえ本業で景表法上で問題になりやすいビジネスですので、この辺りは相当なリスクがあると考えた方が良いです。

この辺りの詳細については以前まとめていますので、参照下さい

 

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