いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します。 を読んでみた。
特に新規で知る事は無かったが、まとめられている∧分かるように書いているという点が良い。人にうまく説明する方法という点ではとても参考になった。是非結婚して子供がまだいない家庭や、結婚前の人は読むべきであろうと思う。特に家計をどう考えるべきなのかという点は参考になる。しかしページ数はあるものの文字が大きく中身が無くなんと20分で読んでしまった。内容も低レベルの物もあれば、良い内容の物がある。全部真に受けて信じるのは止めた方が良い。
概要
◆心当たりのある人は、要注意!
・収入に見合うレベルの生活をしていると思う。
・結婚している、もしくは結婚したい。
・マイホームを購入した、もしくは購入したい。
・子供がいる、もしくは子供が欲しい。
・保険は、大人のたしなみだと思う。
・よくわからないけど、老後も何とかなると思う。
◆対策もバッチリ紹介!
【結婚】
・専業主婦は、億ション以上の贅沢
・奥さんに働いてもらう口説き方
・超簡単にプチセレブ夫婦になれる方法
ほか
【住宅】
・マイホーム購入は超ハイリスク投資
・賃貸派なら必ずやらなければならないこと
・親と住めるのは最大のチャンス
ほか
【保険】
・サラリーマンに医療保険は無用の長物
・学資保険で勧められるものは一切ない
・みんな生命保険を掛けすぎている
ほか
【教育】
・「子供のため」と盲目にならない方法
・「教育費貧乏」にならないための考え方
・子供の教育の前に自分に投資せよ
ほか
【老後】
・貯金で老後をまかなうのは、ほとんど無理
・年金は、現役時代の年収の35%程度と考える
・老後の安心のための投資
読んでみての感想
法投資やコストについての話だけなので、具体的にどう節約するのかという点についてはあまり言及が無い。必要以上に親世代と比較して言われるがまま支出するのは止めろ等々が書かれている。
特に触れるべきであったのは世の中の一般家庭での過去と今での支出項目の違いだ。通信費が増大している現状にすら一切触れられていない。書き手がFPなので自分が儲かる仕事の中で出来る事しか書いてないのかな。
又、専業主婦が億ションより贅沢とか書かれているが、共働きするとコストがかかります。特に子供がいると保育園代やら衣服、昼食代等々。本の中では全て男性側の収入で賄えとあったけどかなり難しいかなとも思う。結婚する際に余程話をして決めないとお金は貯まらないかなと。
後は賃貸派か持ち家派についての説明があったが、メリット・デメリットそれぞれまとめられています。要はどのような持ち家を持てるかによって全然違うと。投資と考えて、価値ある物に投資しなさい。もしくは老後に入る時に家を買えと。賃貸派はお金をコントロール出来ないと老後に死ぬよって話でした。
あと保険については話が出ていました。まさしくその通りだなと思う所も多々ありましたが、未婚女性や妊娠する事が前提の女性に対してのアドバイスが足りていない。
出産自体は病気では無いので、通常分娩で入院すると医療保険等ではお金は出てきません。しかし帝王切開等々の対応になると医療行為になるのでお金が出ます。結構な割合で帝王切開になるので医療保険には入っておくべきです。高額療養費が使えるのは通常の健康保険が効く中だけ。差額ベット代には使えない。帝王切開後は差額ベット代がほぼ強制的にかかるケースが多いので、考えるべき。
又、切迫早産等々女性が若くても長く入院する可能性も高いです。第一妊娠中に仕事を辞めざるおえない妊娠にまつわる病気にもなりかねないのが女性です。そもそも男よりリスクが高い∧回避不能なので、こんな無責任にサラリーマンに医療保険は無用の長物なんて言うのは困った物。第一今の制度がいつまで続くかすら分からない状況なのに。
学資保険についても大きなメリットが抜け落ちている。それは強制的に子供の学費を貯められる点だ。子供の学費は子供が自分で出せばいいなんていう意見に対しては対抗出来ないけれども、仕事が忙しく、投資なんて考えられない人、金融リテラシーが低くても子供には何かしたい人には素晴らしい商品だと思う。変に投資に入って失敗するよりかは余程良い。
まとめ
親の世代では普通の事が今の若者にとっては普通では無いって事を理解して、どうするかという点を考えるキッカケとなる本です。冒頭にも書きましたが、これから結婚したり、子供が生まれるという人は是非読むと良いと思います。
ですが、全てをいきなり信用しすぎるのは困った本です。あくまで親の生活レベルや子供に対して親がしてくれたのと同じ事をはしてあげられない、むしろしなくてもいいと納得出来る内容になっています。何をしてあげて、何をやめるか。こういった事を考えるキッカケになるなります。何も考えずに豊かな生活をずっと続けられるというのは難しくなったという事なのでしょうか。