記事上

会社分析

KLabも営業利益低下(2013年12月期第3四半期)

更新日:

KLabも四半期の実績では前年四半期に対して大きくマイナスとなった。元々前年の段階で赤字だったが、更に赤字が拡大している状況である。

一応本業の稼ぎ部分だけを基本的には見て行きたいので、特別損失部分については今回は扱わない。

 収支について

まず見るべき点は赤字である事。

01eigyourieki-klab

どうしようも無いが赤字である。営業利益が前年対比でかなりのマイナスになっている。
売上についてはほぼ横ばいだが、コストがかかっている事で赤字になっている。

02hiyou

コストについては、売上原価は横ばいなのだが販売管理費が削減出来ている。

事業別の収益を見ると、それぞれのセグメントで粗利は出ている事が分かる。しかしながら、販売費一般管理費を引くと赤字になってしまう形だ。つまり、人件費や広告宣伝費等々をカバー出来るだけの粗利が無いという事だ。

02uriagesourieki

02hankanhi

事業内容

売上について、プラットフォーム別の収益割合が出ている。

03game

一見縦軸が何なのかの説明が無いので、????と思ってしまう。恐らくはそれぞれのQごとの売上になっているはずだ。
数字はあくまで割合であると。
これを見る限りはモバゲーやGREEといった大手サイトのWebブラウザを基本としているプラットフォームの割合が減り、ネイティブアプリ系が増えている事が分かる。

03game2

デバイス別で見てもスマートフォンのネイティブアプリの伸びが著しい。
ブラウザベースからの売上自体が右肩下がりになっており、ネイティブアプリへと舵取りを行わなければならない。
※縦軸の項目を書いて欲しい。

ネイティブアプリ

04native

今まで集客自体をモバゲーややGREEが行なってくれていたが、ネイティブアプリになると自分達で集客を行う必要が生じる。
この既に成功しているゲームについては、ネイティブアプリにする事でもある程度の成功性は高い。

コスト削減

05sakugen

営業利益について、外注費を削減した事で黒字化したとある。
それだけコスト管理を今までしっかりとやってこなかったという事だろう。

※縦軸がどの単位なのか書いて欲しいですね。

06cost

ただ、外注費を削減しても他の項目がコスト増加しているので、あまり売上原価には変動が無いという・・・。

まとめ

Klabは直近では営業黒字になったとリリースを出していた。しかしながら過去の企業拡大の方針が問題になり、販売管理費がかかっている状況である。
ラブライブによってなんとか単月黒字とかになっている模様だが、現在の状況からすると上場した後まともにうまく会社のコスト管理含めてうまく出来ていないのだろうなとも思う。

このIR資料についても、グラフの縦軸数字が無かったり、非常に読みにくい形に仕上がっている。
SAP側もネイティブアプリのゲーム提供に開発費がかかるようになっているので、当たらなかった際のコスト持ち出しリスクが高い状況にある。

でもまあ、いきなり特別損失とかやっぱり凄いな。

広告用2

広告用2

-会社分析

Copyright© Think Different , 2023 AllRights Reserved.